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前編に続き、トライアルから実際に仕事が決まるまでの話を綴る。
(前回の記事はこちら)第44章(前編):20年来の派遣会社からの電話|ブランクを正直に話した面接
トライアル、パワーポイントのグラフと表に苦戦
トライアルを受けた。内容はパワポ2枚。金融分野は慣れているので、翻訳そのものはあっという間に終わった。問題は、パワポのグラフや表だった。エクセルとリンクしているが、エクセル自体には触らないようにという指示があった。
トライアルにかかった時間を報告する決まりだったが、結局3時間近くかかってしまった。パワポの分からない部分を、いちいちAIに聞きながら進めていたからだ。
採用、そして弱気だった提示額
他社と競合していると聞いていたので、採用されるとは思っていなかった。しかし、結果は採用だった。おそらく、私が提示した金額が低かったからだと思う。ブランクのことを考えて、かなり弱気な金額を出していた。通常より時給800円安い設定だった。
相手企業の人はとても親切で、隣の席でパワポや会社特有の専門用語を教えるから、好きなだけ出社してよいと言ってくれた。ありがたい申し出だ。しかし、この猛暑では、体力的には在宅の方がありがたい。そんなわけで、今はパワポの勉強をしている。図書館で4冊、関連書籍を借りてきた。
AIに丸投げしてみて分かったこと
ところが、YouTubeを見ていて気づいたことがある。今はもう、AIに丸投げすれば簡単に翻訳ができる時代になっていたのだ。試しに、Mac上でClaudeにパワポの翻訳を頼んでみると、あっという間に英訳版ができあがった。体裁が整っているだけでも、正直ありがたいと思った。
ただし、翻訳の中身、特に数字は間違いだらけだった。日本語版が「10億円」なのに、英語版では「1億円」になっている。すべての数字で、小数点の桁がずれていたのだ。また、金融用語は企業によって使い方が異なるため、その企業のホームページや過去の資料を見比べながら、表現を揃えていった。こうした点も、出社すれば教えてもらえるらしい。
皮肉な社会復帰の第一歩
あっという間に仕事が決まったため、失業手当の支給が始まる前に、1ヶ月間の就労を報告する必要が出てきた。本当は8月にハローワークへ2回通う予定だったが、行けなくなってしまった。
ハローワークでは、さまざまな仕事を紹介してもらい、職業訓練のクラス選びについても相談に乗ってもらった。病院にまで来てくれた担当者も含めると、合計6〜7回は面談を重ねてもらったことになる。それにもかかわらず、結局は別のエージェントからの仕事が、社会復帰の第一歩になった。何とも皮肉な話だ。
来週月曜日には、初めての出社が控えている。
パワポだけではない。ブランクがあること、そして発話障害の後遺症を抱えたまま出社するのは、これが初めてだ。少しでも不安を和らげようと、パワポの習得や発話の練習に、普段以上の時間を割いている。それでも、不安は一向に和らがない。
これまでも、不安を感じたことは何度もあった。しかし今回の不安は、これまでとは別物だと感じている。ハローワークの担当者から障害年金受給の申請を勧められたことも、この気持ちに影響しているのかもしれない。
不安だらけで、いてもたってもいられずイライラすることもある。こうした問題が、初日にすべて解決してくれることを、今はただ願うしかない。
今回は1ヶ月限定の派遣という形だったが、いずれは正社員としてのキャリアを本格的に再構築したいとも思っている。もし同じように、ブランクを経て転職を考えているなら、30・40代管理職・専門職のグローバルキャリアを拓く転職エージェント【Samurai Job】のような専門サービスに相談してみるのも一つの手だ。


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