【実体験】NYで働きながら英語を伸ばした方法|ランゲージエクスチェンジと乱読のすすめ

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はじめに

アメリカに留学すれば英語が話せるようになる、とよく言われる。しかし実際には、留学中より社会人になってからの方が、英語を伸ばさなければならない切迫感は格段に増した。バイリンガルとして給与をもらう以上、英語力は常に問われていたからだ。


留学生だからと甘えられない現実

銀行に就職してからは、学生時代とは全く異なるプレッシャーがあった。学校は授業料を払って学ぶ場だが、社会人はお給料をもらう立場だ。留学生だからと甘えられる環境ではなかった。

日系銀行には駐在員として赴任してくる日本人も多かったが、彼らより英語ができなければ現地採用としての存在意義がない。バイリンガルとして給与をもらっている以上、英語力は常に問われていた。


ランゲージエクスチェンジとの出会い

ある日曜日、NY Timesの日曜版にランゲージエクスチェンジの広告を見つけた。私が日本語を教え、相手が英語を教えるという交換学習だ。すぐに電話をし、待ち合わせたのは土曜日の午後のカフェテリア。そこが私たちの教室となった。

相手は日本への留学を目指している男性だった。英語を教えてもらう一方で、母国語である日本語を教えることがこれほど難しいとは思いもしなかった。


日本語を教えて気づいたこと

時には思わず笑ってしまうような質問もされた。「女性の名前は『こ』で終わるのに、まさひこも『こ』で終わるのになぜ男性なのですか?」

笑いながらも答えを探した。固有名詞だから、とか例外は必ずある、というような苦し紛れの思いつきでその場をしのいだ。しかし次の授業には、「こ」で終わらない女性名と「こ」で終わる男性名をリストにして持参した。

別の日には「お湯を沸かすって変ではないですか?」と聞かれた。「水を沸かして初めてお湯になるのに、なぜ最初からお湯と呼ぶのですか?」という鋭い指摘だった。また答えに詰まった。

熟語のようなものだからとその場をしのいだが、翌日、銀行でさまざまな同僚に同じ質問をしてみた。しかし納得のいく答えは誰からも得られなかった。結局、「ご飯を炊く」と同様に、日本語には理屈では説明しにくい慣用表現があると説明した。

母国語を教えることは、自分がいかに言語を無意識に使っているかを思い知らされる体験だった。


NYUでの学び直し

仕事をしながらNYUにも通った。社会人として給与をもらいながら学ぶことで、学生時代とは全く異なる真剣さで授業に臨むことができた。


乱読という勉強法

資格試験を目指したいところだったが、帰国しなければ受験できないものが多く、まずは文法の基礎を固めながら本を読み漁ることにした。

週末には図書館へ行き、読めそうな本を手当たり次第に借りてきた。小説が中心で、ベストセラーになるような作品には必ず目を通すようにした。ただ、学校の宿題と残業が重なり、夜中に帰宅することも珍しくなかった。正直、若くて健康でなければできなかったと思う。


まとめ・英語を伸ばした3つの習慣

振り返ると、英語力が伸びた理由は3つだ。

  • 切迫感:バイリンガルとして給与をもらう以上、英語力は必須だった
  • ランゲージエクスチェンジ:教えることで自分の理解も深まった
  • 乱読:ベストセラーを中心に読み続けることで語彙と読解力が上がった

英語は留学すれば自然に伸びるものではない。伸ばさなければならない環境に身を置くことが、最大の勉強法だったかもしれない。

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