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はじめに
お見合いと聞くと、仲人屋や結婚相談所を思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし私が経験した平成のお見合いは、もっと人間くさいものだった。
仲人ネットワークの仕組み
私の仲人役は、親戚の伯母や叔母だった。そしてその友人、またその友人の友人へと紹介の輪が広がり、私が帰国した頃には、ちょっとした仲人ネットワークができあがっていた。
誰かが「うちの姪っ子が帰国した」と言えば、「じゃあうちの知り合いに良い人がいる」という話が広がっていく。縁談写真と経歴書が、このネットワークを伝って届くのだ。断る際も、仲人を通じて丁重に伝えるのがルールだった。マッチングアプリのように既読スルーは許されない。
徹底した身元調査
仲人が身元を保証してくれるとはいえ、それだけでは済まなかった。
伯母たちは相手の会社の人事部に電話をかけ、両親の自宅や一族のお墓まで偵察に行っていた。先祖を敬う家系かどうかは、重大な確認事項だったのだ。お墓の手入れを見れば、その家族がどんな人たちかがわかると言われていた。
私の母は「お仲人さんを信じているから」とそこまではしなかったが、伯母に言われて主人の両親の自宅だけは確認したようだ。
経歴書の嘘はつきもの
学歴や職歴には嘘をつけない。しかし身長と体重は、会うまで信用できなかった。
小太りを自覚している私自身も、自分の経歴書に身長を2センチ高めに、体重を4キロ少なく記載した。お見合い写真も遠めから撮ってもらい、本当は痩せて見えるよう黒のワンピースを着たかったが、仲人のおばさまたちの猛反対にあった。「明るい色を着なさい」と言われ、膨張色のピンクや薄いブルーの洋服で写真を撮ることになった。
いとこはもっと大胆だった。身長170センチなのに経歴書には165センチと記載し、当日はヒールの低い靴を履いて行ったそうだ。後から聞いた話だが、お見合い相手—後に彼女の夫となる人—は彼女と会った瞬間に、真っ先に彼女の靴を確認したという。
平成のお見合いでも写真は第一印象を左右した。令和のマッチングアプリでも同じだ。プロフィール写真で印象が変わるなら、マッチングアプリ専門のプロ撮影サービスPhotojoyを使うのも一つの手だ。
まとめ・次回予告
仲人ネットワーク、お墓偵察、経歴書のご愛嬌—令和の婚活とは似ているようで、まったく違う世界だった。では実際のマッチングアプリと比べると何が同じで何が違うのか。次の記事で解説する。



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