はじめに
私は1990年代、2年足らずで54人とお見合いをした。鳩居堂の封筒にしたためる経歴書、段ボール箱いっぱいの縁談写真、ホテルのラウンジに集結する伯母たちの友人—どうしても結婚しなければと必死だった。
そんな私が、令和の婚活ツールであるマッチングアプリを調べてみた。使ったことはないが、調べれば調べるほど「本質は変わっていない」と感じた。
平成の婚活はどんなものだったか
私の仲人役は、伯母や私を幼少時代から知る母の友人たちだった。そしてその友人、またその友人の友人へと紹介の輪が広がり、私が帰国した頃には、ちょっとした仲人ネットワークができあがっていた。
断る際も、仲人を通じて丁重に伝えるのがルールだった。当然、合理的で納得させられる理由が必要だった。この理由にはかなり頭を悩ませた。お相手に悪いところはなく、単にフィーリングという説明のつかないものが合わなかっただけだ。マッチングアプリのように既読スルーは許されない。
身元は仲人が保証してくれるとはいえ、それだけでは済まなかった。伯母たちは相手の会社の人事部に電話をかけ、人柄や仕事ぶりを聞き、両親の自宅やお墓まで偵察に行っていた。先祖を敬う家系かどうかは重大な確認事項だったのだ。
令和の婚活はどう変わったか
お見合いの仲人役の代わりに、アプリのアルゴリズムが相手を選ぶ時代になった。会員数2,500万人以上のPairs(ペアーズ)をはじめ、1,000万人以上の会員を持つアプリが複数存在する。
主要マッチングアプリ比較【2026年版】
| アプリ | 会員数 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| Pairs(ペアーズ) | 2,500万人以上 | 最大手・恋愛初心者向け | 地方在住・初めて使う人 |
| タップル | 2,300万人以上 | 趣味でつながる・若年層中心 | 20代・気軽に出会いたい人 |
| with | 1,000万人以上 | 性格診断・内面重視 | 相性重視・初心者 |
| Omiai | 1,000万人以上 | 婚活重視・真剣度高い | 30〜40代・結婚を真剣に考えている人 |
婚活目的であれば、真剣度の高いユーザーが多いOmiaiがおすすめだ。
平成のお見合いと令和のマッチングアプリ、何が同じで何が違うか
| 平成のお見合い | 令和のマッチングアプリ | |
|---|---|---|
| 仲介役 | 伯母・幼少期からの母の友人のネットワーク | アプリのアルゴリズム |
| 身元保証 | あり(仲人が保証) | 本人確認書類のみ |
| 相手の調査 | 人事部に電話・人柄確認・自宅やお墓まで偵察 | プロフィール情報のみ |
| 断り方 | 仲人を通じて丁重に・理由が必要 | 既読スルーも可能 |
| 本質 | 自分を売り込む力・相手を見極める眼力 | 同じ |
54人経験者から令和の婚活女性へ
35人目あたりから、会う人会う人全員が同じ顔に見えてきた。同じ話を同じ相手に二度しないよう話す内容も統一していたから、余計に違いがわからなくなってきた。
数をこなすことより、「この人かもしれない」と思った瞬間に丁寧に向き合うことが大切だ。私が53人目で夫と出会えたのは、数をこなしながらも諦めなかったからだと思っている。
まとめ
道具は変わっても、婚活の本質は変わらない。自分を正直に見せること、相手を誠実に見ること。それだけだ。



コメント