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はじめに
なぜお見合いをしたのか。当然だが、結婚したかったからだ。なぜ結婚したかったのか。当時は誰もが結婚するものだという世の中の流れがあった。しかしそれだけではなかった。
NYで銀行員として働きながら、生活は充実していた。仕事にやりがいを感じ、ブロードウェイに通い、セントラルパークを散歩した。それでも私には足りないものがあった。パートナーだ。美味しいものを食べた後、素晴らしいコンサートに行った後に、一緒に感想を語らえる人がいなかった。このまま一生一人?そう思うと、寂しさで心が潰されそうだった。
留学前から始まっていた「結婚の話」
留学前、両親や祖父母、親戚から言われたことがある。「結婚相手は絶対に日本人」。まだ18歳、これから勉強をしに行くのになぜ結婚の話が出るのか、不思議でしょうがなかった。
しかし日本人以外との結婚は、家族や親戚には認められなかった。
親戚のグローバル化
私の代までのいとこたちは、アメリカに留学していた。流れが変わったのは5歳年下の妹からだ。彼女はイギリス、スペインに留学し、オーストラリアで就職した。帰国子女のいとこたちには英語では敵わない。だからトリリンガルを目指したのだ。
その妹と同い年のいとこはアメリカ育ちだったので中学も高校もアメリカに留学したが、彼ら二人を境に、年下のいとこたちは留学先をイギリスへと変えた。この世代から見事に変わった。
その結果どうなったか。アメリカ育ちなのにイギリス人と結婚してイギリスにいるいとこ、中華系のイギリス人と結婚してスイスにいるいとこ。他にもシンガポールやオーストラリアに駐在し、留学先や育った国に関係なく国際的に活躍するいとこたちが増えた。
英語は武器になる。AIがどれほど優秀になったとしても、コミュニケーションは人と人が行うものだと思う。
それでも日本人を選んだ理由
留学してから最初の9年半、私は一度も日本に帰国しなかった。親不孝だったと自認している。
結婚相手くらいは、両親が気に入る人にしようと思った。両親も英語は話せないことはないが、込み入った話はできなかった。娘しかいない両親は「息子とは仲良くしたい」と私の結婚を待ち望んでいた。その言葉が、私の心を決めた。
だから私は54人とお見合いをした。
まとめ・次回予告
昭和のお見合いの実態と、令和のマッチングアプリとの比較は次の記事で。
→【次の記事へ】54人とお見合いした私が、令和のマッチングアプリを調べてわかったこと



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