第1.5章:アメリカで初めて車を買った話|渡米14日で免許取得・FORD購入までの体験

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空港に迎えに来てくれた寮長

空港には寮長が迎えに来てくれていた。アメリカ人の中でも背の高い女性で、152センチの私は見上げるようにして挨拶をした。寮に向かう途中の車内でなるべく早く運転免許証を取得したいと伝えると、YMCAで仮免許の試験を受けることができるので明日なら連れて行ってくれるという。

仮免許試験に合格

私は日本でも自動車免許を持っていない。それでも仮免許の試験には自信があった。試験の傾向と対策が留学生の間で共有されており、私も留学エージェントの先輩経由で入手していたからだ。翌日、仮免試験に合格した。


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カーディーラーで車を購入

合格証明書を持って、カーディーラーに連れていってもらった。車の知識もなく、英語の会話にも問題があった。ディーラーに「どんな車が欲しいか」と聞かれ、「4ドアで赤い車」と答えたほどだ。最終的にFORDのESCORT(日本で言えばTOYOTAのカローラに相当する)を選んだ。アメリカで中古車を買うには相当の知識と見る目がないとポンコツ車を高額で購入させられると聞いていたので、贅沢だと思いながら新車にした。

田舎での運転練習

田舎には自動車教習所はない。運転免許証を持っている人に隣に乗ってもらって自分で練習する。私も時間のある寮生にお願いしては、運転練習に余念がなかった。オートマの車なのでゴーカートと変わらないなというのが最初の感想だった。車道も広く、通行人や自転車も少ない。運転しやすかった。

免許取得:一番の難関は縦列駐車

仮免取得から14日後、YMCAに行き自分の車で免許試験を受けた。教官を横に、慎重に運転しながら質問に答えた。英語がわからない時はゆっくり話すよう頼んだ。一番の難関は縦列駐車だった。誰もその方法を教えてくれなかったのでひやりとしたが、車と車の間には2台分のスペースがあり、なんとか1回で駐車することができた。奇跡だと思う。

ウィスコンシンでは車は命綱

私は留学生の中で最速で免許を取得したらしい。急いだのには理由がある。ウィスコンシンの冬は早い。車がなければ凍死する危険すらある。それほどの土地では、ガスや電気料金を滞納しても止められることはないそうだ。命に関わるからだ。運転免許証の試験は落とすための試験ではなく、むしろ受からせるための試験だと聞いて、なるほどと思った。

アメリカでの運転や車の購入を考えている方には、アメリカで車を運転するための完全ガイド―クルマ事情からアメリカの生活文化が見えるが参考になる。交通ルールから車の文化まで詳しく解説されており、渡米前に読んでおきたい一冊だ。

ちなみに、私がアメリカで取得した運転免許証は、一時帰国した際に筆記も実技も免除で日本の免許証に切り替えることができた。オートマ車しか運転経験がなかった私だが、交付されたのはMT車も運転可能な「普通自動車第一種運転免許」だった。 現在の外免切替では、原則として知識確認(筆記)と技能確認(実技)が課されるが、特定の州の免許を所持している場合に限り、これらが全面的に免除(適性検査のみ)される仕組みになっている。

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