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私はアメリカの大学を卒業した後、ニューヨークの日系銀行に就職した。
留学前は「英語が完璧に話せるようになる」「国際的な人間になれる」「グローバルな考え方が身に付く」など、さまざまな期待を持っていた。しかし実際には、想像と違う部分も多かった。今回は、アメリカの大学を卒業して感じた良かったことと後悔したことを率直に書いてみたい。
アメリカの大学を卒業して良かったこと
① 世界を見る視野が広がった
日本の常識が世界の常識ではないことを、身をもって知った。多様な価値観に触れ、様々な人々と出会い、自分の意見を持つことの大切さを学んだ。これは教室では教えてもらえないことだ。
② 英語への苦手意識がなくなった
英語で授業を受け、英語でレポートを書き、英語で質問する。その経験を積み重ねたことで、英語に対する恐怖心はいつの間にかなくなっていた。
③ ニューヨークで働くチャンスにつながった
もし日本の大学を卒業していたら、ニューヨークの日系銀行への就職は難しかったと思う。そもそも英語力がここまで伸びていなかっただろう。アメリカの大学での経験が、就職のきっかけの一つになった。
④ 自立心が身についた
部屋探し、仕事探し、さまざまな公的手続き—すべて自分一人でこなした。この経験はその後の人生でも、確かな土台になっている。
アメリカの大学で想像と違ったこと
① 英語は卒業しても完璧にはならない
留学すればネイティブ並みの英語力がつくと思っていた。しかし実際には違った。卒業後も英語は学び続ける必要がある。英語学習に「終わり」はないのだと、卒業してから気づいた。
② 勉強量が想像以上に多かった
授業よりも、課題図書を読むこと、レポートを書くこと、グループワークに取り組むことに時間を取られた。自由な環境である分、自分を律する力が求められた。
③ 留学だけでは就職は保証されない
留学経験は評価される。しかしそれだけで就職できるわけではない。結局は専門知識、コミュニケーション能力、行動力がなければ道は開けない。正直なところ、アメリカの田舎からニューヨークへ引っ越して就職するまでの勇気が自分にあったことに、今でも驚いている。
英語力はどう変わったか
大きく伸びたのはリスニング、読解力、アカデミックな文章力だ。結果的に英語検定1級やTOEIC満点も、さほど苦労することなく取得できた。
一方で卒業後も苦労したのは、アメリカ英語以外の発音だ。イギリスやオーストラリアなど英語を母語とする国の発音はまだしも、そうでない国の人たちが話す英語には今も苦労することがある。英語は人口の数だけ種類があるといっても過言ではない。
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もし人生をやり直せるなら
私は再びアメリカ留学を選ぶ。ただし、高校卒業時ではなく、遅くとも中学入学と同時に渡米したい。
通訳者の友人は中学からイギリスの全寮制学校に入ったため、発音がイギリス人と変わらない。私には、ニューヨーク在住の伯父一家がいた。実は伯父の転勤が決まった時、当時小学校の高学年だったいとこはアメリカ行きを嫌がり、「日本に残りたいから自分を預かってほしい」と私の母に頼んでいたほどだ。
しかしその彼は帰国するたびにアメリカ自慢を繰り返し、中学・高校とアメリカに留学した。日本の大学に入学後は博士号まで取得し、現代アメリカ政治・外交研究を専門とする国際政治学者としてテレビにも出演し、関連書籍も出版するまでになった。
やり直せるなら、大学と学部の選択をもっと慎重にしたい。将来を見据えた計画を立てたい。そして「就職もせずに結婚して主婦になろう」などという考えは最初から捨てて、大学でもっと真剣に勉強したと思う。
まとめ
アメリカの大学の卒業証書は万能ではない。しかし私の人生を大きく変えた経験だった。
英語力以上に、「知らない世界へ飛び込む力」 を得られたことが、最大の財産だと思っている。



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