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卒業論文の一部として、学内ギャラリーで二人展を開催した。彫刻専門の私と、絵画専門のジェームズ。初日に200名以上が来場し、2メートル超のメタル製彫刻が売れた。ローカル紙にも掲載され、片田舎でちょっとしたスターになった話。
ジェームズという相棒
二人展のパートナーはジェームズだった。見かけは怖い。大柄で、初対面では近づきがたい印象を受ける。しかし実際は非常に優しい人物だった。
彼は絵画専門だった。私は彫刻専門。つまり、作品のジャンルが全く違う。しかしそれが良い組み合わせになった。絵画と彫刻。平面と立体。来場者にとっても見応えのある展示になったと思う。
見かけで人を判断してはいけない。ジェームズはそれを体現したような人だった。
怖そうな外見と、穏やかな内面。そのギャップが、彼の作品にも表れていた。
2メートルのメタル製彫刻が売れた
展示作品の中で一番大きかったのは、2メートルを超えるメタル製の彫刻だった。制作には相当な時間と労力がかかった。正直、売れるとは思っていなかった。
しかし初日に買い手が現れた。クリーニング屋のチェーン店オーナーだった。「本社のロビーに置く」と言ってくれた。企業のロビーに置かれる彫刻。それは作者にとって最高の評価だ。
また、一般の来場者にはセラミック製の、手頃なサイズの彫刻も好評だった。自宅に飾れるサイズ感が受けたようだった。大きな作品から小さな作品まで、それぞれの場所で作品が旅立っていった。
作品が誰かの生活空間に置かれる。それが彫刻家にとって一番嬉しいことだと思う。
特に企業のロビーという場所は、多くの人の目に触れる。あの彫刻は今どこにあるだろう。
初日に200名以上が来場した
初日の来場者は200名を超えた。ウィスコンシンの片田舎の大学のギャラリーとしては、かなりの数だった。
来場者へのおもてなしとして、揚げ餃子とおにぎりを用意した。理由はシンプルだ。食べやすいから。フォークやナイフが不要で、立ったまま食べられる。ギャラリーでの振る舞い食としては最適だった。
アメリカ人にとって、爪楊枝を添えた揚げ餃子もラップに包んだおにぎりも珍しい食べ物だった。それも話題になった。作品だけでなく、食べ物も含めて「日本」を感じてもらえる場になった。
揚げ餃子の盛り付けに使った寿司桶は、今でも自宅で手巻き寿司やちらし寿司を楽しむのに重宝している。パール金属 手巻き ちらし寿司 5点セット 寿司桶 30cmはしゃもじ4本付きで使いやすく、おもてなしにも普段使いにも重宝する。
ローカル紙に掲載された
展示の様子がローカル紙に掲載された。大学のイベントがローカル紙に載ること自体は珍しくない。また日本人留学生として取り上げられることも、これまでに何度かあった。
しかし今回は彫刻にフォーカスした記事だった。それが嬉しかった。絵画と彫刻の二人展という構成の中で、彫刻の存在感をきちんと伝えてくれた。
ローカル紙に載ることよりも、彫刻にフォーカスしてくれたことが嬉しかった。
自分の作品が、言葉で表現されて初めて、他の人に届くものだと気づいた。
この経験から学んだこと
卒業前の二人展は、単なる必須単位の消化ではなかった。そこにはいくつかの大切な気づきがあった。
- 異なる専門性の組み合わせが強みになる。絵画と彫刻。違いがあるから、展示に奥行きが生まれた
- 作品は置かれる場所で意味が変わる。企業のロビーに置かれた彫刻は、自宅に飾られる彫刻とは違う命を持つ
- おもてなしは作品の一部になる。揚げ餃子とおにぎりが、展示の記憶を豊かにした
- 人は見かけだけではわからない。怖そうに見えたジェームズは、最高の相棒だった
まとめ
卒業前の二人展は、予想以上の経験になった。絵画のジェームズと彫刻の私。200名以上の来場者。売れた2メートルのメタル彫刻。ローカル紙への掲載。
しかし一番の収穫は、自分の作品が誰かの生活空間に届いたという事実だった。それがこの展示を、単なる学校の課題以上のものにしてくれた。



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