第29章:バイリンガルと翻訳者は別物だった|証券翻訳・10年の専門学校・TOEIC満点への道


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米国大手証券会社への転職

義理の両親をなんとか説得し、仕事に復帰した先は米国大手の証券会社だった。担当はマニュアルの翻訳である。

英語も日本語も話せる。NYの銀行で何年も働いた。翻訳など「おちゃのこさいさい」だと思っていた。それが大きな間違いだった。


「できると思っていた仕事ができない」

バイリンガルと通翻訳者は、まったくの別物だった。

しかし、言語を話せることと、文書を正確に訳せることは全然違う。特に通訳はスピーカーが話す時間の半分で訳さなければならない。エッセンスを抽出するような作業だ。また、証券・金融の世界では、専門用語や独特の言い回しが無数にある。契約書にいたっては、読み慣れていないと何が書いてあるのかすら把握できない。

こうして、「話せる」「聞ける」という自信が、あっけなく崩れた。


翻訳学校の門をたたく

あわてて翻訳学校に通い始めた。しかし一口に翻訳といっても、専門分野はこまかく分かれている。

  • 金融翻訳
  • IR翻訳(投資家向け広報)
  • 証券翻訳
  • 法務翻訳
  • 契約書翻訳

さらに、翻訳にめどがついた頃に通訳の学校にも通った。通訳の学校は生徒のレベルが高く、帰国子女、留学経験者、または駐在経験者だった。米国、英国、オーストラリア、国は様々だったが、英語が母国語の国ばかりだった。

その後、それぞれの分野に特化した学校や講座に、10年以上通い続けることになった。


テンプル大学の会計クラス

IR翻訳や有価証券報告書の翻訳をするうえで、貸借対照表、損益計算書やキャッシュフロー計算書を読めないことには正確な訳は難しいと痛感した。そこで当時は麻布十番にあったテンプル大学の会計クラスにも通学した。

クラスメートは私以外全員が海外からの留学生だった。日本人は私だけ。ある意味、NYの銀行員時代とは別の形で、再び「外国人」として勉強する日々が始まった。


TOEIC満点・英検1級の取得

通翻訳者であれば当たり前に保有しているTOEICと英検1級も持っていなかった。TOEICの存在すら知らなかったし、英検は中学生の時に3級・高校の時に2級を受けたきりだった。

参考書を購入し、問題集を繰り返し解いた。TOEICは複数回受験し、最終的に満点を取ることができた。

英検1級について:

英検1級は幸いにも1度で合格した。

TOEIC満点のために実践したこと:

  • スピードと慣れが全て。 パートによっては1問に15〜20秒しかかけられない。
  • 問題文より先に選択肢に目を通す。 これはTOEIC満点取得者が口をそろえて言う鉄則だ。
  • テキストは公式のものを使う。 民間が出しているテキストに誤りを見つけ、出版社に報告したことがあったが、梨の礫だった。公式テキストへの信頼はその経験からも揺るぎない。
  • TOEIC満点取得者が口をそろえて言うのが「公式テキストを使え」ということ。私も民間のテキストに誤りを見つけて出版社に報告したことがあったが梨の礫だった。その経験からも公式テキストへの信頼は揺るぎない。
  • → 【TOEIC公式問題集はこちら】
    公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12 大型本 – 2025/10/16
    公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11 大型本 – 2024/7/17
  • 同じ問題集を繰り返すのではなく多くの問題集に取り組むことをお勧めする。また、タイマーで時間を測る場合は、見直しの時間を少なくとも10分は見積もって欲しい。

TOEICで満点を取るための具体的な勉強法はこちらのコラムで詳しく解説しています。
→[コラム:TOEIC満点(990点)取得者が語るリアルな勉強法|社会人翻訳者が実践した3つの鉄則]

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