クリスマスイブの夜
11月の最終の週末にお見合いをして、クリスマスイブに二人で食事をすることになった。広尾のイタリアンレストランで食事をして、プレゼント交換をした。私からはErmenegildo Zegnaのマフラー。結婚後に知ったのだが、彼はマフラーを着用しない人だった。彼からは植田いつ子さんデザインのブローチ。素敵なデザインで趣味も良いと思ったが、私はブローチをつける習慣はなかった。でも次のデートの時にはそのブローチをつけて行った。彼はマフラーをコートのポケットに入れながらも、入っていることがわかるようにマフラーの端を見せていた。
その後、なぜか渋谷まで歩くことになった。なぜこんな距離を歩くのだろうと不思議には思っていたが、後になってその理由がわかった。
アンテナを立てていたのに
実はその日、親戚や従姉妹たちから「絶対にプロポーズされる」と言われていた。「間髪おかずに『はい』と返事をするように」とアドバイスも受けていた。私の耳はアンテナのように立ちっぱなしだった。
しかし気づかなかった。
よほど小声でプロポーズしたのか、それともあまりに遠回しすぎて気づかなかったのか、今でも謎である。
今でも謎のまま
結婚後、改めてプロポーズの言葉を聞こうとした。しかし機嫌を損ねた彼は決して教えてくれない。プロポーズの言葉は今も謎のままだ。
次回予告
11月のお見合いから翌年5月の結婚まで、怒涛の半年間が始まった。次回はパレスホテルでの結婚式と、サルディーニア島からローマまでの新婚旅行の話をお伝えします。



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