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昭和の英語教育の問題は、文法や構文だけではなかった。もっと根深い問題があった。それが「発音」だ。
純日本人の英語教師しかいなかった
私は田舎の公立の中学と高校に通っていた。そのため英語の先生は純粋な日本人しかおらず、今思い返すと「あの発音で良いの?」というレベルだった。
しかしそれは先生のせいだけではない。当時の日本の英語教育そのものが、発音よりも文法・読解・和訳を重視していたからだ。
NHKラジオ英会話との出会い
毎日NHKのラジオ英会話を母から強制的に聞かされていた。東京出身で大学で英文科であった母は英語教師の発音を危惧していた。子供の頃から洋画を観せられ、NYに住む親戚が送ってくれた英語の本を眺めていた。ラジオを聴き続けていた私は、中学2年生の後半には英語教師の発音に疑問を持ち始めていた。
ラジオから聞こえるネイティブの発音と、教室で先生が教える発音が、明らかに全く違う。その違和感をずっと抱えながら授業を受けていた。
その頃、アメリカに住んでいた帰国子女のいとこたちが帰国するたびに、先生の発音のモノマネをして笑いを取っていた。今思えば失礼な話だが、当時の私には英語の発音に対する純粋な違和感があったのだと思う。
カタカナ英語から脱却できなかった6年間
純日本人の英語教師に6年間習い続けた結果、私の発音はカタカナ英語から脱却できなかった。というより、完璧なカタカナ英語だった。
アメリカに留学してからも、しばらくは発音で苦労した。ネイティブに聞き返されるたびに、悔しい思いをした。
聴覚障害者のクラスメートがいた。生まれながらにして耳の不自由な彼は読唇術ができた。読唇術とは、相手が発音するときの「口の形」や「唇の動き」を見て、何を言っているのかを推測して理解する技術だ。その彼に定規を貸してと頼んだ時、Ruler(定規)が通じなかった。Rは日本人が苦手とする音の一つである。何度か繰り返して言っても通じなかったので、彼の定規を掴んで、「これ貸して」と言って私は目的を果たした。
帰国してから、発音矯正の学校に通った。しばらく通い続けた結果、だいぶ改善されたと思う。しかし舌がんになり、舌を切除して以来、物理的に舌を動かせることができなくなり、発音にまた問題が生じる結果となった。今はオンラインでアメリカ人の言語聴覚士とリハビリをしている。Camblyには言語聴覚士の資格を保有した講師もいるので、発話に問題がある人にもおすすめである。
【Cambly(キャンブリー)】発音上達のために今もやっていること
30年以上翻訳者・通訳者として働いてきた経験から、発音上達に最も効果的だったことをお伝えしたい。
① ネイティブの発音を聞き続ける
映画・ドラマ・ポッドキャストを字幕なしで聞く習慣をつけることが、耳を鍛える最速の方法だ。ただし、米国、英国など、学ぶ発音を決めることが大事だと思う。
② ネイティブと実際に話す
聞くだけでは限界がある。実際にネイティブと会話することで、自分の発音のクセに気づき、矯正できる。世界中のネイティブ講師と予約なしで話せるCamblyなら、毎日少しずつ話す習慣をつけやすい。長期契約で35%以上の割引も適用される。
③ 自分の発音を録音して聞く 自分の声を客観的に聞くことが、発音改善の近道だ。最初は恥ずかしいが、続けることで確実に変化が見えてくる。
でも、英語の発音って、文字で見ると簡単そうなのに、いざ口を動かそうとすると「舌の位置が迷子になる」ということ、よくありますよね。
過去の私も、ネイティブに何度も聞き返されては落ち込む日々でした。そんな私が「あ、発音ってこういうメカニズムだったんだ!」と目から鱗が落ちるきっかけをくれたのが、あいうえおフォニックス 全2巻セットです。
著者の解説が驚くほど分かりやすく、初心者でも挫折せずに「カタカナ英語」を脱却できる工夫が詰まっています。「発音のコンプレックスを今度こそ無くしたい」という方は、ぜひ一度めくってみてください。
まとめ
昭和の英語教育は、発音よりも文法・暗記・和訳を重視した。その結果、私を含む多くの日本人が「読めるけど話せない」「書けるけど聞けない」英語力になってしまった。
しかし発音は、何歳からでも改善できる。大切なのはネイティブの音にどれだけ多く触れ、実際に話す機会を作るかだ。
昭和の英語教育の呪いは、意識的に努力することで必ず解ける。
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