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大阪出身の私がウィスコンシン州の大学に留学したとき、最初の冬に思い知らされた。「寒さの質が、日本とは根本的に違う」ということを。この記事は検索で拾えるような一般論ではなく、実際に現地で失敗し、学んだことだけを書いている。
防寒具:日本の常識は通用しない
「スキー用のダウンジャケットを持っていけば大丈夫」——完全に間違いだった。日本のスキー場の寒さとウィスコンシンの冬は、質がまるで違う。大陸性気候の乾いた冷え込みは、湿気のある日本の寒さとは別物だ。スキーウェアを着ていても、風が吹いた瞬間に体の芯まで凍える。
手袋・ニット帽・マフラーも同じだ。日本仕様では明らかに力不足で、現地の防寒具に買い替えることになる。最初から現地で購入するのが正解だ。
防寒具は現地購入をすすめる理由
- アメリカの防寒具はウィスコンシンの気候に合わせて設計されている
- スノーブーツ・極寒用手袋の品揃えが日本より圧倒的に豊富
- 日本から持参しても結局買い直すことになる
- かさばる荷物を減らせる分、他のものを持参できる
⚠️ 一晩で50cm以上積もることがある。「まだ大丈夫」と思っていると翌朝、想像を絶する景色が広がっている。11月には防寒の準備を完全に終わらせておくこと。
現地到着後すぐに揃えたい防寒アイテム
※実際の購入は現地のアウトドア・スポーツ用品店をおすすめします。
電化製品:時代と性別で必要なものは全く変わる
私が留学したころ、スマートフォンもノートパソコンも存在しなかった。かわりに持参したのは、CDが聴ける大きめのオーディオプレイヤー。異国の夜、日本から持ってきた音楽に何度救われたかわからない。今の留学生にとってのスマートフォンと同じ役割を、あのオーディオプレイヤーが担っていた。
現代の留学生が確認すべき電化製品
| アイテム | 変圧器 | メモ |
|---|---|---|
| スマートフォン・ノートPC | 不要 | 充電器の「100-240V」表示を確認 |
| ドライヤー(日本製) | 必要 | 現地用を1台買う方が手軽 |
| イヤホン・ヘッドフォン | 不要 | 日本製の品質は高い |
✗ モバイルバッテリーは現地でも手に入る。優先度は低い。
薬:持ち込み禁止に要注意
常備薬の持参は大切だが、重要な注意点がある。処方薬の中にはアメリカへの持ち込みが禁止されているものがある。渡航前に必ず主治医に確認し、英文の処方証明書も準備しておくこと。これは軽視できない。
- 市販の胃腸薬・風邪薬・頭痛薬は問題なく持参できる
- 処方薬は渡航前に主治医へ「アメリカに持ち込めるか」を必ず確認する
- 英文の診断書・処方証明書もセットで準備する
- 乾燥がひどいため、リップクリームや保湿クリームは多めに持参する
乾燥対策:ヴァセリンは現地でも買えるが出発前に用意しておくと安心
ウィスコンシンの冬は湿度が極端に下がる。唇の切れ・手荒れへの対策は必須。
→【国内正規品】Vaseline(ヴァセリン)ピュアスキンジェリー 200g
※現地のドラッグストアでも購入できます。
お金まわり:ATMもカードも「当たり前」ではなかった時代
私が留学していた時代、ATMはまだ一般的ではなかった。授業料はトラベラーズチェックで支払い、全ての紙幣に自分でサインをしなければならなかった。日常の家賃・公共料金・スーパーでの支払いにはチェックブック(小切手帳)を銀行で作って使っていた。現在とは全く異なる世界だった。
現代の留学生が用意すべきもの
- クレジットカード2枚以上(VISAとMastercardの2ブランドを推奨)
- 現金(到着直後の移動・食事用に$200〜300程度)
- 海外対応デビットカード(ATMでの現地通貨引き出しに便利)
⚠️ 証明写真は持参不要。現地で撮影してくれる場所がほとんど。わざわざ日本で用意しなくてよい。
⚠️ パスポート・ビザ・I-20(DS-2019)・海外旅行保険証は必ずコピーを複数部用意すること。
食材・日用品:思ったより困らない
渡米前、醤油が手に入るか心配していた。まったくの杞憂だった。実はキッコーマンのアメリカ本社はウィスコンシン州にある。現地のごく普通のスーパーでも醤油は買えた。日本食材のために大荷物を作る必要はない。
現地で普通に手に入るもの(持参不要)
- 醤油などの基本的な日本食材
- シャンプー・ボディソープ(ウォルマートで安く大量に買える)
- タオル・シーツ(キャンパス近くで揃う)
- スノーブーツ(現地の方が種類豊富だが見た目はオシャレではない。実用重視。)
日本から持参する価値があるもの
- 使い慣れた文房具(シャーペン・消しゴム—日本製の品質は現地のものと段違い)
- 折り畳み傘(現地の傘はすぐ壊れる)
- 心の支えになるもの—音楽でも本でも。異国の夜が長いとき、それが本当に助けになる
持参すると意外と役立つもの:家族の写真
アメリカ人は家族の写真を部屋に飾る習慣がある。寮でも、友人の家でも、どこに行っても必ず家族の写真があった。ところが私の部屋にはなかった。何度も「なぜ家族の写真がないの?」と聞かれ、うんざりした私はついに両親に写真を送ってもらった。
これは単なる飾り物の話ではない。アメリカ人にとって家族の写真は、その人がどんな人間かを伝える「自己紹介」でもある。写真があると話が弾み、距離が縮まる。逆にないと「この人は家族と仲が悪いのか」と思われることすらある。
日本では部屋に家族写真を飾る習慣はあまりないが、アメリカでは自然なコミュニケーションツールだ。荷物の隙間に家族の写真を数枚忍ばせておくことを強くすすめる。現地に着いたらフォトフレームを購入してその写真をデスクの一番目立つところに飾って欲しい。
ウィスコンシン州への留学、生活の実態
車は絶対に必要
ウィスコンシンでは車がなければ生活が成り立たない。「誰かに毎回頼む」という選択肢は現実的ではない。留学初期から車の確保を真剣に考えておくこと。これは優先度が最も高い課題のひとつだ。
シカゴまで買い物
雪が溶けた季節になると、日本食や日用品の買い出しにシカゴまで行った。片道7時間ほどかかるが、それは当たり前の日常だった。
まとめ:ウィスコンシン州への留学の準備、本当のところ
- 防寒具は現地購入が正解——日本のスキーウェアでも通用しない寒さがある
- 処方薬は必ず主治医に持ち込み可否を確認する
- 証明写真は現地で撮れる——持参不要
- 醤油など日本食材は現地で買える——ウィスコンシン州にはキッコーマン米国本社がある
- 車の確保は最重要課題——生活の基盤になる
- 心の支えになるものを必ず持っていく——長い留学生活で、それが本当に助けになる
ネットにあふれる留学情報の多くは、実際に現地で生活した経験から来ていない。この記事に書いたことは、すべて自分の体で覚えたことだ。
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