コラム:アメリカの銀行員の年収【2026年最新】1980-90年代〜現在まで元NY銀行員が比較解説


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日本で働いた経験がないまま、NYで社会人になった

高校卒業後に渡米したため、日本で働いた経験は一度もない。日本のサラリーマン生活を知らないまま、マンハッタンで社会人としてのスタートを切った。


インターン時代の給料

インターン時代の年収は25,000ドル。当時の為替レートで日本円にすると約300万円だった。

インターンはSocial Security Tax(社会保障税)が免除される。交通費は自己負担だったが、それでも学生から社会人への第一歩としては十分な金額だった。


アメリカ銀行員の年収(1980〜90年代)

銀行に就職してからの初年度の年収は35,000ドル。日本円で約455万円だった。

昇給は一律5〜8%。そして最終学歴が同じなら、同期入社は全員同じ年棒・同じ昇給率からスタートする。日本のように個人の成果や上司の裁量で差がつくシステムではなかった。

その後、大学院を卒業したり資格を取得したりすることで、だんだんと差が生じていった。学び続けることが給料に直結する仕組みだった。


マンハッタンの家賃と住環境

家賃は月1,600ドル。1ベッドルームにウォーキングクローゼット付きの物件だった。

  • 24時間ドアマン付き
  • ラウンジ付き
  • 洗濯・乾燥機が室内に完備
  • 建物内にクリーニング店
  • カーネギーホールの近く
  • 地下鉄の駅も徒歩圏内

マンハッタンで1,600ドルというのは当時でも決して安くはなかったが、これだけの設備が整っていれば納得の金額だった。


NYならではのチップ文化

NYで最初に驚いたのはチップの文化だ。レストランだけでなく、建物のドアマンや郵便配達員にもチップを渡す習慣がある。

クリスマスには3人で交代制のドアマン全員に、サンキューカードの封筒にチップを入れて渡すのが習慣だった。金額は1人あたり30ドルほど。ナイトシフトの担当者のために12時を過ぎまで起きて待っていなければならないのが辛かった。

郵便配達員にも郵便受けにチップ入りのサンキューカードの封筒を入れておく。こちらは20ドルほどだった。

チップの金額や渡し方は先輩に教えてもらった。誰も教えてくれなければわからない、NYの暗黙のルールだった。

チップの渡し方など、アメリカの暗黙のルールを知らずに渡米すると戸惑うことだらけ。アメリカだけでなくヨーロッパのチップ文化に対応した一冊。チップ文化 アメリカVSヨーロッパ: 異文化を読み解く「感謝」の社会構造 Kindle版


現在のNYと比べると

1980〜90年代当時の数字と現在では、物価も為替も大きく変わっている。当時住んでいた場所の現在のマンハッタンの1ベッドルームの家賃は月額約 4,500ドル〜6,000ドル(日本円で約72万〜96万円)が相場だ。銀行員の初任給も大幅に上がっている。

2026年現在のニューヨーク銀行員の年収

1980〜90年代と現在では、数字が大きく変わっている。

職種別の年収(2026年・ニューヨーク)

職種年収(ドル)日本円換算(1ドル=158円)
銀行員(平均)約108,000〜117,000ドル約1,700〜1,850万円
投資銀行員(平均)約129,000〜369,000ドル約2,040〜5,830万円
新卒・エントリーレベル約45,000ドル約710万円

※出典:Salary.com、Glassdoor、ZipRecruiter、BLS(2026年)

1980年代との比較

  • 1980年代の銀行員年収:35,000ドル(約455万円)
  • 2026年の銀行員年収:約108,000〜117,000ドル(約1,700〜1,850万円)
  • 約3倍以上に増加

ただし、2026年1月時点の為替レートは1ドル=158円と、1980年代(約130円前後)より円安が進んでいるため、円換算の数字は実態より高く見える点に注意が必要だ。

また、ニューヨークは全米50州の中でも銀行員年収が高い州のひとつで、生活コストもその分高い。ニューヨーク市の銀行員の平均年収は全米平均より約19%高い水準となっている。

ただし変わらないのはチップ文化と「学び続けることが給料に直結する」という仕組みだ。資格・学歴・スキルへの投資がそのままキャリアに返ってくる。それがアメリカの働き方だと、当時のNY生活から学んだ。

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