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マイナス15℃の世界
ウィスコンシン州の冬は、日本では想像もできないほど厳しい。平均気温はマイナス10℃からマイナス15℃に達し、積雪は120〜130cmにもなる。内陸部特有の寒さで、冬は長く、春の訪れが待ち遠しかった。
朝はまず窓の氷を落とすことから
アパートには室内駐車場があり、エンジンはコンセントに繋いで常に温めておく必要があった。それでも朝になると車の窓は凍りついていた。氷をゴリゴリと削り落とすことから私の一日は始まった。
授業が終わって駐車場に戻ると、エンジンがかからない車が続出していた。私の車は比較的新しかったのでその問題は少なかったが、そのぶん「ジャンプケーブルで助けてほしい」と頼まれることが日常となった。困っている学生のバッテリーに自分の車を繋いでエンジンをかけてあげる。それがウィスコンシンの冬の普通の光景だった。
日本から持っていったスキー用のダウンコートは役に立たなかった
防寒対策として日本からスキー用のダウンコートを持っていったが、ウィスコンシンの寒さの前では全く歯が立たなかった。すぐに現地調達した。靴は見た目より暖かさと滑りにくさを最優先。お世辞にも可愛いとは言えないブーツだったが、選んでいる余裕はなかった。イヤーマフをつけ、顔の周りはマフラーでぐるぐる巻きにして通学した。
ただし校内に入ると暖房が効いていて半袖でいることも多かった。外と内の温度差が激しすぎて、体が追いつかないほどだった。
雪が溶けたらシカゴへ
ウィスコンシンで日本食を手に入れるのは至難の業だった。雪が溶けるのを待ちわびて、春になると一人でシカゴへ向かった。片道7時間以上の道のりだ。
シカゴには危険地帯がある。当時はカーナビなどない時代で、紙の地図を手放さずに運転した。間違ってもその地帯に迷い込まないよう、慎重に慎重を重ねながらハンドルを握った。
日本食材を買い込んで帰路につく。往復14時間以上の買い出しドライブは、それでも苦ではなかった。日本食が食べられるなら、何時間でも走れる気がした。実際にニューヨークまで友人と運転を交代しながら29時間かけて行ったこともあった。またカナダ経由で数週間をかけてニューヨークまで出かけたこともあった。長距離の車での移動は、当たり前の日常だった。
日本食の中でも特に役立ったのが味の素 CookDo 今日の大皿 和風合わせ調味料 アソートセットだった。一人暮らしで量が多い時は残りを冷凍したり、お弁当に入れたりした。手軽にお惣菜が作れるCookDoは、日本食が恋しい海外生活の強い味方だ。


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